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与党は十日までに、北海道新幹線の新青森−新函館など、整備新幹線の未着工三路線について、 二〇〇五年度に同時着工する方針を固めた。 北陸と九州・長崎ルートの区間を短縮することで、三路線の建設費を確保する。五月にも政府との本格協議に入り、 六月の合意を目指すが、北海道新幹線の〇五年度着工は濃厚となった。 与党の新規着工論議の対象は、北海道の新青森−新函館、北陸の富山−南越(福井県武生市)、 九州・長崎ルートの武雄温泉(佐賀県)−長崎の三路線。 すべてを建設すると約二兆円かかり、与党が見込む一兆円の倍に上るため、三線同時着工のネックとなっていた。 ところが、北陸を地盤とする有力政治家の森喜朗前首相が十日までに「まず、金沢まで営業できるようにするのが大切」 と地元陳情団に述べ、当面の北陸の着工区間を富山−松任車庫(石川県)に絞り込むことを容認。 長崎ルートも、武雄温泉−諌早(長崎県)に区間短縮することに地元が同意していることから、与党は二路線の区間短縮で、ほぼ一致した。 これで、北海道を含む三線の建設費は計一兆円強に圧縮され、与党は「三線建設のメドが立った」とみている。 与党は遅くとも二〇年ごろの北海道新幹線開通を目指すが、与党が求める一兆円強の財源の確保については不透明な要素も多い。 |