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【函館】自民党整備新幹線等鉄道基本問題調査会の小里貞利会長は八日、函館市内で講演し、北海道 新幹線・新青森−新函館の起工式について「五月二十一日をめどに努力しており、(工事は)きちんと始ま る」と明言した。札幌延伸の政府・与党協議については「三年後(二○○八年)には必ず行う」とし、仮に延 伸が決まれば、○九年度に新函館−札幌が着工する見通しを示した。 整備新幹線問題の与党実力者が、起工式や札幌延伸協議の日程を具体的に言及したのは初めて。起 工式を予定している五月下旬には郵政民営化に関する国会論議が本格化するが、式には影響しないと判 断したとみられる。ただ、政府・与党の一部には六月に延期するべきだとの意見もある。 札幌延伸の協議については、昨年十二月の政府・与党申し合わせでは「随時行う」としており、小里氏は 「財務大臣やJRなどと既に相談を始めている」と述べた。 |
道商工会議所連合会(道商連)や道経連は八日、札幌市中央区のホテルで北海道新幹線フォーラムを開 き、国土交通省の辻岡明・幹線鉄道課長が「北海道新幹線の課題」と題して講演した。 辻岡課長は新幹線駅の開設誘致に力を入れた自治体を例に挙げ、「新幹線といえども打ち出の小づちで はない。単に新幹線駅をつくっても、乗降客は増えなかった」と述べ、新幹線の開業効果を最大限に生かす 方策の重要性を訴えた。 今後の焦点となる札幌延伸について、辻岡課長は「札幌まで来た方がはるかに事業効果が高い」と指摘。 新函館からさらに延伸させるためには「北海道が一丸となって対処、運動しなければならない」と述べた。 |
北海道新幹線新青森―新函館間建設の起工式が5月21日、大野町内の新函館駅予定地で開かれることに内定していることが、8日明ら かになった。自民党・整備新幹線等鉄道基本問題調査会の小里貞利会長が同日、函館市内のホテルで開かれた渡島・桧山両総合開発期 成会との会合などで明言した。 小里会長は「おおむね10年間」といわれる工期にも触れ、「少なくとも2013年までには打ち上げようと思っている」と2年程度短縮したい意 向を示した。「課題は青函トンネルを通るJRの貨物列車が多く、トンネル内の工事は一日の作業時間が限られている。調整がつけば工期は 短くなる」と述べた。 さらに、札幌延伸の可能性も強調。「函館までとした事業計画は07年度には見直す。その時までに1兆円の事業費を確保できるよう、調整 を進めている」と説明した。 小里会長の来函は、中川義雄参院議員(道選挙区)の政経セミナーでの講演が目的。会合では、渡島・桧山管内の首長らが出席し、小里 会長や中川参議に、新幹線の建設促進のほか、(1)北海道縦貫自動車道の整備(2)農林水産業の振興(3)公共事業予算の確保―などを 要望した。 |